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【2026年版】ガス代はなぜ高い?料金の仕組みと家計でできる3つの対策

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※ 2026年6月時点の情報です

「電気代に続いてガス代も気になる」。そう感じている家庭は少なくないはずです。2026年は3月使用分まで適用されていた政府の電気・ガス料金支援が4〜6月使用分でいったん途切れ、7月使用分から9月使用分まで都市ガスを1㎥あたり14.0円〜18.0円値引きする支援が再開します。さらに都市ガスは原料となるLNG(液化天然ガス)の価格変動が原料費調整制度を通じて毎月の請求に反映され、プロパンガスは自由料金制で事業者ごとに価格が違うため、契約しているガスの種類によって負担感が変わります。

この記事では、ガス料金がどう決まるのかを整理したうえで、2026年の値動きに影響している要因と、家計で取れる3つの対策を紹介します。

1. 2026年、ガス代はどう動いている?

総務省の家計調査によると、二人以上の世帯の月間ガス代は2026年4月分で5,774円でした。ガス代は給湯・暖房にガスを多く使う冬から春先に大きくなり、需要の落ち着く夏場は小さくなるため、同じ世帯でも季節によって金額が上下します。月々の請求を見るときは、前月との差だけでなく前年同月との比較も合わせて見ると、使い方の変化と単価の変化を切り分けやすくなります。

直近の動きとしては、2026年1〜3月使用分まで政府の電気・ガス料金支援による値引きが適用されていましたが、4〜6月使用分はいったん支援が途切れています。そして2026年7月使用分から9月使用分にかけて、都市ガス1㎥あたり7月・9月は14.0円、8月は18.0円の値引きが再開される予定です。

値動きの幅は契約しているガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)や事業者・プランによって異なります。「なんとなく高くなった気がする」を仕組みから整理しておくと、次の対策が取りやすくなります。

2. ガス料金の仕組み

家庭で使うガスには、大きく分けて2種類あります。

  • 都市ガス:道路に張り巡らされたガス導管を通じて各家庭に供給されるガス。主成分はLNG(液化天然ガス)由来のメタン
  • プロパンガス(LPガス):ガス会社がボンベをトラックで各家庭に配送して供給するガス。主成分はLPG(液化石油ガス)由来のプロパン・ブタン

それぞれの料金構成は次のとおりです。

  • 基本料金:契約口数や使用量帯に応じて毎月固定でかかる料金
  • 従量料金(単位料金):使ったガスの量(㎥)に応じてかかる料金
  • 原料費調整額(都市ガスのみ):LNG・LPGの輸入価格の変動を毎月の料金に反映する制度。原料価格が上がれば料金も上がり、下がれば料金も下がる
  • 政府補助による値引き(実施期間中のみ):電気・ガス料金支援が実施されている期間に、㎥あたりで値引きが適用される

都市ガスは原料費調整制度に基づき料金が毎月見直されますが、プロパンガスは自由料金制で、各事業者が配送コストや利益を踏まえて独自に価格を設定します。同じ地域でも事業者やプランによって料金が大きく違うのが特徴です。

つまりガス代は「自分がどれだけ使ったか」だけでなく、「原料がいくらか」「政府の補助があるか」「契約しているガスの種類・事業者がどこか」によっても上下します。

3. ガス代に影響する3つの要因

① 原料費調整制度による単価の変動(都市ガス)

都市ガスの料金には、原料となるLNGとLPGの輸入価格を反映する「原料費調整制度」が組み込まれています。東京ガスの場合、貿易統計にもとづく3ヶ月の平均原料価格と、基準となる原料価格(基準平均原料価格)を比較し、その変動分を算定期間の最終月から3ヶ月後の検針分に反映する仕組みです。

つまり、原料価格が上がると数か月のタイムラグを経て家庭の請求に反映されます。為替(円安)が進んだり、産ガス国の供給に不安が生じたりすると、その影響が後から請求書に表れます。

具体的な単価は各ガス会社の公式サイトで毎月公表されているので、契約先の料金ページを確認するのが確実です。

② 政府補助金の終了と再開

政府は電気・ガス料金の負担を軽減するため、電気・ガス料金支援(激変緩和措置)を実施しています。2026年1月使用分から3月使用分までは都市ガス料金にも値引きが適用されていましたが、4月使用分から6月使用分はいったん途切れています。

その後、2026年7月使用分から9月使用分にかけて、都市ガス1㎥あたり7月・9月は14.0円、8月は18.0円の値引きが予定されています。月の使用量が30㎥の家庭なら、8月使用分は30 × 18.0 = 540円、7月・9月使用分は30 × 14.0 = 420円の値引きとなり、3か月で約1,380円の負担軽減になる計算です。

なお、プロパンガスはこの支援の対象に含まれません。プロパン契約世帯は補助金の影響を受けない一方、後述する別の見直しポイントが効きやすくなります。

③ 都市ガスとプロパンガスの料金体系の違い

都市ガスは原料費調整制度に基づき単価が毎月見直されますが、プロパンガスは自由料金制で各事業者が独自に価格を設定できます。そのため同じ地域でも事業者によって単価に差が出やすく、「いつのまにか値上がりしていた」と感じやすい構造です。

プロパンガス契約世帯にとっては、料金が上がったときに「原料価格の変動」なのか「事業者の価格設定」なのかが見えにくく、判断に迷う場面があります。請求書の単価が以前と比べて上がっていないかを定期的に確認しておくと、早めの対応につながります。

4. 家計でできる3つの対策

ガス料金の制度面(原料費調整・補助金の有無)は個人ではコントロールできませんが、使い方や契約の見直しで負担を抑える余地はあります。

① 使用量を減らす(すぐできる)

ガス代を下げるもっともシンプルな方法は、使用量そのものを減らすことです。家庭でガスを多く使うのは給湯(お風呂・キッチン)と調理です。

  • お風呂の使い方:給湯はガス使用量の大きな割合を占めます。家族でお湯を張る時間帯を近づけて追い焚きの回数を減らす、シャワーの時間を短くするなど、使い方の工夫で月の使用量を抑えられる
  • 給湯器の設定温度:給湯温度を必要以上に高くしていないかを確認する。冬場以外は1〜2℃下げるだけでも、ガスの消費量を抑えられる
  • 調理の見直し:鍋にフタをする、火力を強くしすぎない、電子レンジで下ごしらえしてからコンロを使うなど、加熱時間を短くする工夫が積み重なる

具体的な節約効果は給湯器の機種や家族構成によって変わるため、まずは1か月分の請求書で使用量(㎥)の推移を把握し、減らせた量と金額をセットで確認するのが分かりやすい方法です。

② 契約プラン・ガス会社を見直す(一度の手続きで完了)

2017年の都市ガス小売全面自由化以降、都市ガスのエリアでは家庭でもガス会社やプランを自由に選べるようになっています。電力会社とのセット割やライフスタイル別の料金プランを用意している事業者もあります。

プロパンガスは自由料金制のため、契約している事業者の単価が地域の相場と比べて高くなっていないかを確認する余地があります。請求書の単価(基本料金・従量単価)をメモしておき、地域の他の事業者の料金表と比較してみると、見直しの判断材料になります。

ただし、賃貸住宅では大家・管理会社の契約があるため自由に切り替えられないケースもあります。集合住宅の場合は契約条件を先に確認しておきましょう。

③ 固定費全体の中で優先順位をつける(長期視点)

ガス代だけに注目すると効果は限定的です。光熱費だけでなく、通信費(スマートフォン・光回線)、保険料、サブスクリプションサービスなど、毎月固定で出ていく支出を洗い出し、金額の大きい順に見直していくと、月数千円〜1万円以上の改善につながるケースもあります。

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5. 今後の見通し

2026年後半以降のガス料金は、以下の動向に左右されます。

  • LNG・LPGの輸入価格:原料価格の変動が原料費調整制度を通じて都市ガス料金に反映される。為替や産ガス国の供給状況がポイント
  • 政府の追加支援:2026年7〜9月使用分の電気・ガス料金支援が予定されているが、10月以降の延長は2026年6月5日時点で発表されていない
  • プロパンガス料金:自由料金制のため、各事業者の判断で改定される。契約事業者の単価を定期的に確認する習慣をつけておくと安心

ガス代は季節要因(冬の給湯需要)でも大きく変動するため、夏のうちから契約プランや使い方を見直しておくと、冬場の請求がピークになったときの負担感を和らげられます。

6. よくある質問

原料費調整制度ってなに?毎月どのくらい変わるの?
原料費調整制度は、都市ガスの原料となるLNG・LPGの輸入価格を毎月のガス料金に反映する仕組みです。東京ガスの場合、貿易統計にもとづく3ヶ月の平均原料価格と、基準となる原料価格(基準平均原料価格)を比較し、その変動分を算定期間の最終月から3ヶ月後の検針分に反映します。原料価格の動きから数か月のタイムラグを経て請求に反映されるため、毎月の単価は契約先の公式サイトで確認するのが確実です。
プロパンガスは政府の補助金の対象になる?
いいえ、対象外です。経済産業省の電気・ガス料金支援(激変緩和措置)は、低圧・高圧の電気と都市ガスを対象としており、プロパンガス(LPガス)は含まれません。プロパンガス契約世帯は補助金以外の対策(使用量の見直し・事業者の比較)で負担を抑える方向になります。
ガス代の補助は2026年4月以降もある?
2026年1〜3月使用分まで適用されていた支援は、4〜6月使用分でいったん途切れています。その後、2026年7月使用分から9月使用分にかけて都市ガス1㎥あたり7月・9月は14.0円、8月は18.0円の値引きが予定されています。10月以降の延長については2026年6月5日時点で発表されていません。補助金は時限措置のため、補助に頼らない家計の体制づくりが大切です。
都市ガスとプロパンガス、料金はどのくらい違う?
料金体系の仕組みから違います。都市ガスは原料費調整制度に基づき単価が毎月調整され、プロパンガスは自由料金制で各事業者が独自に価格を設定するため、同じ地域でも事業者によって単価に差が出やすくなっています。一方で熱量はプロパンガスのほうが大きく、料金を比較する際は単純な単価だけでなく、家庭で使うエネルギー量で換算する必要があります。

7. まとめ

2026年のガス代は、原料費調整制度による単価の変動、政府補助金の終了・再開、そして都市ガスとプロパンガスの料金体系の違いという3つの要因が絡み合っています。

ガス料金の制度面は個人では変えられませんが、使用量の見直し・契約プランの最適化・固定費全体での優先順位づけの3ステップで、家計への影響を抑えることはできます。

ガス代だけでなく通信費や保険料も含めた固定費全体を見直したい方は、固定費の支払いをクレカに集約してポイント還元を組み合わせる方法も検討してみてください。普段の支払いでポイントを貯める仕組みを整えれば、固定費の負担を間接的に軽くできます。

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