カネナビ

新NISA×クレカ積立のポイント活用ガイド|証券会社5社の還元率と選び方

公開:
読了時間:約8分

新NISAのつみたて投資枠で投資信託を積み立てるとき、クレジットカード決済を使うと投資額に応じたポイントが毎月貯まります。ただし、証券会社ごとに使えるカードや還元率が異なるため、「どの組み合わせが自分に合っているか」は意外とわかりにくいものです。この記事では、主要5社のクレカ積立の仕組みと還元率を横断的に比較し、ふだん使っている経済圏や投資スタイルに合った選び方を整理します。

※ 2026年5月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。

1. クレカ積立の仕組みと新NISAでの活用

クレカ積立とは、証券口座での投資信託の積立購入をクレジットカード決済で行うサービスです。通常の買い物と同じように、決済額に応じたポイントが付与されます。

クレカ積立の基本的な流れ

クレカ積立の流れは次のとおりです。

  1. 証券口座で積立設定をする際に、決済方法としてクレジットカードを選ぶ
  2. 毎月決まった日に、カード決済で投資信託が自動購入される
  3. 決済額に応じたポイントが付与される(ポイントの種類は証券会社×カードの組み合わせで決まる)

新NISAのつみたて投資枠との相性

新NISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円)まで非課税で投資できる枠です。クレカ積立の月間上限は各社とも10万円に設定されており(SBI証券楽天証券マネックス証券三菱UFJ eスマート証券PayPay証券)、つみたて投資枠の上限額をそのままクレカ積立でカバーできます。

投資で得た運用益が非課税になるうえ、購入時にポイントも貯まるため、新NISAとクレカ積立の組み合わせは資産形成とポイント活用を両立しやすい仕組みです。

2. 証券会社5社の還元率を比較

主要5社のクレカ積立を、年会費無料カードの還元率で比較します。

証券会社 対応カード(年会費無料) 還元率 貯まるポイント
SBI証券 三井住友カード(NL) 最大0.5%(年間10万円以上利用時) Vポイント
楽天証券 楽天カード 0.5%(eMAXIS Slim等の低コストインデックスファンドの場合。代行手数料0.4%以上のファンドは1.0%) 楽天ポイント
マネックス証券 dカード 最大1.1%(月5万円以下の積立) dポイント
三菱UFJ eスマート証券 au PAYカード 0.5% Pontaポイント
PayPay証券 PayPayカード 0.7% PayPayポイント

年会費無料カードどうしで比較すると、マネックス証券×dカードの最大1.1%が還元率では高い水準です。ただし、還元率だけでなく「ふだんの買い物で貯まるポイントと同じ種類か」「経済圏全体で見たときにどれだけ活用しやすいか」も選ぶうえでの判断材料になります。

次に、ゴールドカード以上で還元率がどう変わるかを含め、各社の特徴を見ていきます。

3. 証券会社別の特徴と対応カード

SBI証券 × 三井住友カード

SBI証券のクレカ積立では三井住友カード(Vポイントが貯まるカード)を使います。カードのグレードと前年の年間カード利用額に応じてポイント付与率が変動する仕組みです。

主なカードの還元率は次のとおりです。

  • 三井住友カード(NL)(年会費無料):入会初年度は0.5%。2年目以降は前年の年間カード利用額10万円以上で0.5%、10万円未満で0%
  • 三井住友カード ゴールド(NL)(年会費5,500円、年間100万円利用で翌年以降永年無料):入会初年度は1.0%。2年目以降は前年の年間カード利用額100万円以上で1.0%、10万円以上で0.75%、10万円未満で0%
  • 三井住友カード プラチナプリファード(年会費33,000円):毎月の積立に1.0%のポイントが付与。加えて年間カード利用額300万円以上で年間積立合計の+1%、500万円以上で+2%が年1回付与(最大3.0%

SBI証券は口座開設数が多く、取扱い投資信託の本数も多い証券会社です。Vポイント経済圏(三井住友カード・Olive・SBI証券)をまとめて活用したい方に向いています。

関連記事

ゴールド(NL)の年会費永年無料条件やコンビニ・飲食店での還元率など、カード全体のスペックを確認したい方はこちら

三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリット|年会費永年無料の条件と実力を解説【2026年最新】

関連記事

三井住友カードのなかでどのグレードが自分に合うか比較したい方はこちら

三井住友カードおすすめ5選!年会費・還元率で選ぶあなたに合う1枚【2026年最新】

楽天証券 × 楽天カード

楽天証券のクレカ積立では楽天カードを使います。カードの種類によって還元率が異なります

  • 楽天カード(年会費無料):0.5%
  • 楽天ゴールドカード(年会費2,200円):0.75%
  • 楽天プレミアムカード(年会費11,000円):1.0%

楽天カードの場合、前年の利用額などの条件はなく、カードの種類だけで還元率が決まります。還元率の判定はシンプルで、条件を意識せずに積立を続けられます。

楽天証券は楽天ポイントを使ったポイント投資にも対応しており、楽天市場や楽天ペイをふだん使っている方はポイントの使い道に困りにくいのが利点です。

関連記事

楽天カードの基本還元率やポイントアップ対象店など、カード全体のスペックを確認したい方はこちら

楽天カードは2026年も使える?最新スペックとメリット・デメリットを徹底解説

マネックス証券 × dカード

マネックス証券(ドコモのNISA)のクレカ積立ではdカードを使います。年会費無料のdカードでも最大1.1%の還元率で、年会費無料カードのなかでは高い水準です。

ただし、還元率は取引口座(NISA口座/課税口座)とカードの種類、月間の積立金額によって決まります。NISA口座で積み立てた場合のカード別の還元率は次のとおりです。

  • dカード(年会費無料):月5万円以下で1.1%、5万円超〜7万円以下で0.6%、7万円超〜10万円以下で0.2%(NISA口座・課税口座共通の段階制)
  • dカード GOLD/dカード GOLD U(年会費14,300円):月10万円までの積立に対して一律1.1%(課税口座のみ5万円以下で1.1%、5万円超〜7万円以下で0.6%、7万円超〜10万円以下で0.2%の段階制)
  • dカード PLATINUM(年会費29,700円):入会初年度は月10万円までの積立に対して一律3.1%。2年目以降は毎月のショッピング利用金額に応じて変動し、月20万円以上利用で一律3.1%、月10万円以上〜20万円未満で一律2.1%、月10万円未満で一律1.1%(NISA口座の場合。課税口座は積立額に応じた段階制)

NISA口座で月10万円までフルに積み立ててもdカード GOLDなら全額が1.1%還元の対象になるため、新NISAのつみたて投資枠(月10万円)と相性のよい組み合わせです。dポイントはd払いやdポイント加盟店で幅広く使えるため、ドコモ回線を利用している方やd払いをふだんの決済に使っている方はポイントを活用しやすい組み合わせです。

関連記事

dカードの基本還元率やd払い連携、ドコモユーザー向け特典を確認したい方はこちら

dカードのメリット・デメリット|2026年最新スペックを解説

三菱UFJ eスマート証券 × au PAYカード

三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)のクレカ積立ではau PAYカードを使います。カードの種類に応じた還元率は次のとおりです。

  • au PAYカード(年会費無料):0.5%(200円につき1ポイント)
  • au PAYゴールドカード(年会費11,000円):1.0%(100円につき1ポイント)

貯まるPontaポイントは、au PAYへのチャージやローソンなどのPonta加盟店で使えます。auの携帯料金やauでんきなど、au経済圏のサービスをまとめて利用している方はポイントの使い道が広がります。

関連記事

au PAYカードの基本還元率やau経済圏との連携を確認したい方はこちら

au PAYカードのメリット・デメリット|2026年最新スペックを解説

PayPay証券 × PayPayカード

PayPay証券のクレカ積立ではPayPayカードを使います。PayPayカード・PayPayカード ゴールドのどちらでも還元率は0.7%です。

  • PayPayカード(年会費無料):0.7%
  • PayPayカード ゴールド(年会費11,000円):0.7%

PayPayカード ゴールドでも還元率が変わらないため、クレカ積立だけを目的にゴールドへ切り替えるメリットはありません。

貯まるPayPayポイントはPayPay残高として支払いに使えるため、コンビニやスーパーなどPayPay対応店舗で日常的に消化できます。PayPayをメインの決済手段にしている方には使い勝手のよい組み合わせです。

関連記事

PayPayカードの基本還元率やPayPayとの連携を確認したい方はこちら

PayPayカードは本当にお得?2026年最新スペックとメリット・デメリットを解説

4. あなたに合った組み合わせの選び方

クレカ積立の証券会社×カードの組み合わせは、ふだん使っているポイント経済圏を軸に選ぶのが基本です。還元率だけで選んでも、貯まったポイントを使う場面がなければ活用しにくくなります。

以下は、生活スタイル別の選び方です。

楽天市場でよく買い物をする方

楽天証券 × 楽天カードが自然な選択肢です。クレカ積立で貯まった楽天ポイントを楽天市場での買い物やポイント投資に回せます。カードの種類だけで還元率が決まり、利用額の条件がないためシンプルに運用できます。

関連記事

楽天カード・楽天銀行・楽天証券の連携など、楽天経済圏全体の活用法はこちら

楽天経済圏とは?2026年最新のSPU倍率と活用法まとめ

コンビニ・飲食店をよく利用する方

SBI証券 × 三井住友カード ゴールド(NL)が候補です。クレカ積立で最大1.0%のVポイントが貯まるうえ、対象のコンビニ・飲食店でのスマホタッチ決済で高還元が得られます。ふだんの買い物と投資の両面でVポイントを貯められます。

関連記事

Vポイント経済圏の全体像や、SBI証券・Oliveとの連携を確認したい方はこちら

Vポイント経済圏とは?2026年最新の仕組みと三井住友カード活用法まとめ

ドコモ回線を使っている方

マネックス証券 × dカードが候補です。年会費無料のdカードで最大1.1%の還元率が得られるため、年会費をかけずにポイントを貯めたい方に向いています。貯まったdポイントはd払いやドコモの携帯料金に充当できます。

au回線やauサービスをまとめている方

三菱UFJ eスマート証券 × au PAYカードが候補です。クレカ積立で貯まるPontaポイントは、au PAYへのチャージやPonta加盟店で使えます。auの携帯・でんき・ガスなどをまとめている方はポイントの使い先が豊富です。

PayPayで日常の支払いをしている方

PayPay証券 × PayPayカードが候補です。還元率は0.7%で、貯まったPayPayポイントはそのままPayPayでの支払いに使えます。PayPayの利用圏内で生活している方にとって、ポイントの消化に困りにくい組み合わせです。

5. クレカ積立の注意点

クレカ積立を始める前に、押さえておきたいポイントがあります。

① 還元率に利用額条件がある証券会社がある

SBI証券のクレカ積立では、2年目以降のポイント付与率がカードの年間利用額に連動します。三井住友カード(NL)の場合、前年の年間カード利用額が10万円未満だとポイント付与率が0%になります。「三井住友カード つみたて投資」の積立額はカード利用金額の集計対象にならないため、ふだんの買い物でカードを使う必要があります。

② 積立の上限は月10万円

クレカ積立の月間上限は各社とも10万円です。つみたて投資枠の年間上限120万円(月10万円)はカバーできますが、成長投資枠(年間240万円)までは対応していません。成長投資枠も活用したい場合は、証券口座からの通常引き落としと併用する形になります。

③ クレカ積立は投資である

クレカ積立はポイントが貯まる仕組みですが、購入するのは投資信託です。投資信託の基準価額は日々変動するため、元本割れのリスクがあります。ポイント還元があるとはいえ、投資判断として自分に合った商品を選ぶことが前提です。

④ 証券口座の変更には手間がかかる

NISA口座は1人1口座のため、証券会社を変更するには現在のNISA口座を廃止して新たに開設する手続きが必要です。変更前の金融機関のNISA口座ですでに買付をしている場合、その年分の金融機関変更はできません。クレカ積立の還元率だけで頻繁に証券会社を変えるのではなく、長く使える組み合わせを選ぶことが大切です。

6. よくある質問

クレカ積立のポイントは確定申告が必要ですか?
原則として確定申告は不要と考えられます。国税庁は、決済代金に応じて付与されるポイントは「通常の商取引における値引きと同様」として課税対象の経済的利益に該当せず、一方で抽選キャンペーンで臨時・偶発的に得たポイントや共通ポイント制度の運営企業から付与されたポイントは一時所得などとして総収入に算入する、という整理を示しています。クレカ積立のポイントは投資信託の購入代金(=決済代金)に応じて付与される仕組みなので、前者の「値引きと同様」の枠組みに当てはまる考え方が一般的です。なお、NISA口座での運用益や分配金は非課税枠内であれば申告不要です。クレカ積立に紐づくキャンペーン特典など別途付与されるポイントが大きい場合や、個別の事情で判断に迷う場合は、税務署や税理士にご確認ください。
クレカ積立とポイント投資は別のものですか?
別の仕組みです。クレカ積立は「投資信託の購入代金をクレジットカードで決済し、決済額に応じたポイントが貯まる」仕組みです。一方、ポイント投資は「すでに保有しているポイントを使って投資信託を購入する」仕組みです。クレカ積立で貯まったポイントをポイント投資に回すことで、両方を組み合わせて活用できます。
すでにNISA口座を持っていますが、クレカ積立に変更できますか?
はい、変更できます。同じ証券会社のNISA口座であれば、積立の決済方法を口座引き落としからクレジットカード決済に変更するだけで切り替えられます。証券会社のマイページから設定変更が可能です。別の証券会社に変更したい場合は、NISA口座の金融機関変更手続きが必要になります。
月10万円未満の積立でもクレカ積立は使えますか?
使えます。最低積立金額は証券会社ごとに異なり、SBI証券は月100円から楽天証券は月100円から三菱UFJ eスマート証券は月100円からPayPay証券は月100円からマネックス証券は月1,000円からです。毎月1万円や3万円など、自分の投資予算に合わせた金額でクレカ積立を利用できます。

7. まとめ

新NISAのつみたて投資枠でクレカ積立を活用すると、投資をしながらポイントを貯められます。どの証券会社×カードの組み合わせが合うかは、ふだん使っているポイント経済圏を軸に選ぶのがポイントです。

選び方の基本をまとめると、次のとおりです。

  • 楽天市場をよく使う方:楽天証券 × 楽天カード(クレカ積立の還元率0.5%、条件なし)
  • コンビニ・飲食店の利用が多い方:SBI証券 × 三井住友カード ゴールド(NL)(クレカ積立の還元率は前年の年間カード利用額100万円以上で最大1.0%、同条件で年会費も永年無料)
  • ドコモ回線を使っている方:マネックス証券 × dカード(クレカ積立の還元率は月5万円以下で最大1.1%、年会費無料)
  • auサービスをまとめている方:三菱UFJ eスマート証券 × au PAYカード(クレカ積立の還元率0.5%、年会費無料)
  • PayPayで日常の支払いをしている方:PayPay証券 × PayPayカード(クレカ積立の還元率0.7%、年会費無料)

各カードの詳しいスペックは、本文中のカード別レビュー記事で確認できます。

クレカ積立以外にも、ふだんの買い物や固定費の支払いでポイントを効率よく貯める方法を知りたい方は、ポイ活の入門ガイドもあわせてどうぞ。

関連記事

クレカ積立以外のポイント活用法も含め、ポイ活の基本を知りたい方はこちら

ポイ活の始め方入門|初心者が最初にやるべきことを3ステップで解説

こちらの記事もおすすめ

この記事と一緒によく読まれています